フットマークデイズのダンとカズマでBL妄想をするブログ。
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サファイア(3/3)
2010-04-13 Tue 00:12

二人は文字通り固まった。
ダンは入り口の壁に手をかけたまま、カズマは壁に繋がったまま。


カズマの瞳から、一滴の涙がこぼれた。
はじかれたように、繋がったディルドから尻を抜こうとする。

えもゆわれぬ快感が体じゅうを駆け巡った。

「ぁ…、 っ」
「おい、待てよ!」
ダンが、あわてて立ちはだかる。


「………ダン」
あぁ、ダンだ。
触りたい。キスしたい。

俺を抱いて欲しい。こんなシリコンじゃなく、あんたがいい。


カズマは頑なに首を振った。
「ダンがいい」
意図的でなく、艶っぽい声になってしまった。
快感とダンへの恋しさが一杯になって、そんなのが喉を衝くし、溢れない心臓の代わりに次々と涙がこぼれているから。


耐えかねて目の前に唇を寄せる。

ダンが応じてくれた。
カズマの頬を挟んで、3回ちゅ、ちゅ、ちゅ、と短いキスをして、角度を変えて、濃厚なのをくれる。
はじめ、目を瞑って優しく受けてくれたのとは一変した激しいキスに、目眩がしそうだった。
ダン、ダンとちゃんとキスしてる…!

別の気持ちよさにうち震えていたら、ダンがディルドを助けるように、カズマの体を強く押した。


「あっ、あぁっ…!」

抜けかけたディルドがぐっと入る。尻の肉がべったり壁に押し付けられ、更に強引だという程のキスを重ねるダンに、堪らなくなった。

「…はっ、…っ、はっぁ、」
息が上手くできない。

カズマは気持ち良くて、中を絞めてしまうのが分かる。
ダンの手がペニスに伸び、先端をぐりとこすった瞬間、解放された声とともに出た精液は、彼の手を汚していた。

「あぁぁ・・・」
首が仰け反って足の力も抜ける。

いろいろスパークして、ダンにダイブしたカズマは、久しぶりのダンの匂いを胸いっぱい嗅ぎながら、そこら辺にある耳やら髪を口に含んで舐めたり吸ったりする。
脂のにおい、埃とか煙のにおい。少し塩の味がして、もう、ダン…!



「ダン、おかえり。 会いたかった…! もう、ダンに会えなくて淋しくて…ずっとダンの事ばっかし。ダン、ダン…!」

これにはダンも吹き出した。
ずっと静かに耐えてきた分、カズマの感情は溢れだすと止めどなかった。


「…こんな必死なカズマ、久しぶりに見た」
ダンが笑いながら言う。

カズマだって、こんな嬉しそうなダンは久しぶりに見たのだが、そんなことはどうだっていい。
自分がこんなにも、この男を好きなのだと痛感して、それ以上もう。


ダンはカズマの涙を丁寧にぬぐって、力強く抱き締めた。
「ただいま・・・」

そうして優しく言うのだ。
「仕事して汚れてるから、ベッドは無理だけど、いい?」




カズマはダンに強く寄りかかり、ディルドを抜いた。

彼の服を性急に脱がし、一つキスをして、下肢の茂みをひと撫ですると、大きく口をあけてそのペニスをくわえ込む。
すでに立ち上がり、堅くなっているのが嬉しかった。

丁寧に愛撫していると、
「たぶん、すぐいっちゃうと思う・・・」
ダンが少し恥ずかしそうな顔をして言う。

濃厚そうな精液を舐めてみたい気もしたが、
「いいよ、中で出して」と、笑ってみせた。

気分だけなら何回でもできそうなイメージだ。散々ひとりでしたあとなのに。



ダンの気持ちよさそうな顔がたまらない、正常位。
アナルを絞めると眉間にしわを寄せて快感耐えるのも、とても色っぽい表情。
ダンの腰が早くなる。体の下に敷いた作業服のボタンが床に擦れる音が響いた。

「は・・・あっ、つ、・・・ゃあっ」
カズマの喘ぐ声と、ダンの声にならない音。
体がぶつかる音。にちゃにちゃした音。

ダンがもっと早くなる。自分も一緒にイケるかもしれないと、カズマは思った。
同時に、結構長く攻めてくれるダンに感服していた。
気持ちいい。ガクガクするくらい、恒久的に気持ちよさが続く。ドライオルガニズム。

「だ・・・んっ、ダン・・・!」
「・・・・・・っ!  」

中でダンが果てたのが分かった。
気持ちよさそうな唸り声が息とともに耳元に聞こえて、その声に導かれるように自分も吐精した。


「はぁ、はぁ・・・・ カズマ・・・、きもちい」
「・・・・・・・・・・・・おれも」
快感を共有しあった2人は、至極満足だった。
ただ、そんな魔法も長くは続かない。

まず、睡魔に勝てなかったのはカズマだ。
朝がずっと早かったから。

「カズマ・・・?」
射精の余韻を味わっているんだと思っていたのに、気を失ったように眠りに落ちてしまった。

健やかな寝息を確認したダンはそっと、果てた自らを彼から抜く。
簡単に処理をして、カズマをベッドに上げてしまうと、小さな声がした。少しだけ、目が開いたのが分かる。

「ごめん・・・」
「いいよ、お休み」


きみはほんとにきれい。明日が楽しみ。
唇を柔らかく舐めるようなキスをして、ダンはシャワー室へと消えていった。








―――――――――――――――――――――
蛇足

ディルドは壁から剥がして洗う。捨ててしまおうか迷ったけれど、誤解されそうだからそっと元の箱にしまった(これを後から見たカズマどう思うか考えたから。カズマが一人でするのに難色を示したって思われたくない)。

シャワーを浴びて、裸でベッドに潜り込むと、体温を察知してすぐすり寄ってくるのがかわいかった。

朝起きるとカズマは気が済むまで抱きついてきて、それからもう一度謝った。

とろけるような視線が交錯して、お互いの指が伸びてきて、結局さぐり合いあえぎ合って、昼までひっついて過ごした。

一緒にシャワーを浴びる。頭を洗って、髭を剃って、体も洗ってあげる。浴室が大きい所を選んだ。2人で入るのが好きなの。

ちょっと痩せた?
お互いが言う。

シーツを洗濯機に放り込んで、食事をしに下のカフェに降りる。
久しぶりですね、って店員さんに言われた。そう、久しぶり。
ここは俺たちみたいなのばっかりが何故か群がるカフェ。だから少しくらいならいちゃいちゃしても問題ない。
右手と左手を重ねて、片手で食事する。
ちょっと今日は離れられないかもしれない。そういう気分。

「やっぱりすきだ」
突然ぽろりとカズマが言った。
好きって、久しぶりに言ってもらったかも。

「俺も、カズマが大好き」
きゅって手を握ると、カズマが嬉しそうに笑う。

「だめだ、久しぶりに一緒にいたら、好きすぎて変になりそう」
そうやって笑うカズマは新鮮。
「俺もだよ・・・」

「そうそう。一緒に住んでなかったときさ・・・俺いつもダンといたいのにそんなわけにはいかなかっただろ? そんなのを久しぶりに感じた」
「あーそれ、なつかしい。」
初めて、カズマがなかなか会えないいらだちをぶちまけた時、俺は噴き出してしまった。
何?お前ってそういうタイプなの?!って。
「なさけないよなー」
「うぅん、本当・・・ありがたいよ」


カズマが見せる色は、一つなように思えて、実は様々な色がある。
これは本当に、あまり知られていないこと。
そういうのを知っていることが、とても幸せなことだったりする。

光に当たったり陰に入ったり、そうやって時間の許す限り一緒にいられますように、俺はそっと何かに祈った。

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